第126回PTA公開講座報告
 大阪大学医学部の見学会と講演会〜心臓病治療の最前線〜
(PTA役員会主催)

平成30年1月5日(金)  10時30分〜15時50分
場 所: 大阪大学最先端医療イノベンションセンター、大阪大学銀杏会館
参加者: 133名(先生2名、保護者63名、中学生他68名)              

今回のPTA公開講座は大阪大学医学部キャンパス内で開催されました。当初予定していた夏休み中の開催日が大型台風で中止になりましたが、再度大学側にご協力いただき無事開催することが出来ました。
午前中は大阪大学医学部説明会と心臓血管外科学教授・澤 芳樹先生の講演会。その後、大学の銀杏会館で昼食会があり、参加者は交流を深めました。午後からは<見える、動く、触れる、体験できる...>をテーマに、イノベーションセンターの5つの箇所で見学会が行われました。当日の様子を順を追って紹介したいと思います。
大阪モノレール「阪大病院前」駅から会場への誘導は、参加者に各会場の案内図つきのプログラムが用意されました。
担当の生徒が行いました。
受付は学年ごとに担当スタッフが行いました。
開講(10:30)
PTA会長よりご挨拶
医学部説明会(10:30〜11:30)  
医学系研究科長:金田安史 教授
金田教授から大阪大学の沿革についてお話いただいた後に、大学と企業の違いについてご説明頂きました。
大学は目先の利益にとらわれず、○知的好奇心○科学的姿勢○独創の要素を大切にしながら、将来の社会を担うリーダー的人材の育成を目的としているとの事。また金田教授の研究分野であるヒトノゲム・DNA研究についてお話頂いた上で医学を学ぶ上で一番大切なことは「なぜ?と思う好奇心と探究心でそれを実証しようとする行動力である。」医者であっても科学者であれ。と強いメッセージを頂きました。
〜なぜ?と思う気持ちを実証しようとする行動が科学を支える〜附属天王寺中学の毎年の「自由研究」にも結びつくメッセージでした。
医学系副研究科長:森井英一 教授
〜医学部を目指す皆さんへ〜
森井教授からは医学部の卒業後の進路は幅広くネットワークが広いことと「医学部のカリキュラム」や「医師・医学研究者に求められる資質」についてお話いただき、職業選択のヒントになりました。
医学科教育センター:和佐勝史 教授
〜医師になること・大学の医学教育〜
在学中に海外の大学に留学して経験を積む学生のお話も。
医師になることは多くの人の人生に価値を与えることができるとメッセージをいただきました。
講演会「再生医療の最前線」(11:30〜12:00)  
講師:心臓血管外科 澤 芳樹教授
モデレーター:金田安史 教授
講師の澤芳樹教授は昨年7月にiPS細胞を使った世界初の心臓病治療を発表され、新聞・テレビでも話題になりました。現在も京都大学山中伸弥教授と連携しiPS細胞からハートシートを作る研究を共同で行っておられます。心臓は神秘的な臓器であること、心臓手術の進化、再生医療の重要性、これから先の医療の変動について等幅広くお話頂きました。
交流会(12:20〜13:20)  場所:大阪大学銀杏会館3階
講演会終了後は昼食会場の大学内にある銀杏会館3階に移動しました。
133名の参加者は第一会場に保護者、生徒とご兄弟には二会場用意され、各会場で食事をしながら親睦を深めました。
上田先生から交流会開催のお言葉を頂きました。
生徒会場は3年生が指揮をとってくれました。
お弁当をいただきながら交流を深めました。
見学会(13:45〜15:45)  場所:最先端医療イノコンベンションセンター1階、2階、9階
コーディネーター:未来医療開発部  井上典子 助教
見学会は見学グループをAからEの5班に分けて各班1ヶ所20分刻みで5ヶ所を回ります。
コーディネーター井上助教から見学会について。
各班の担当スタッフが集合をかけます。
(1) 新生児蘇生法
講師:小児科学 齋藤広幸 医師 / 荒堀仁美 助教
早産や新生児蘇生法についてのレクチャーを受けてから実際にユニフォームを着用し、NICUで使用されている装置を使って気道に管を通したり、心臓マッサージをして、一人ひとり新生児蘇生法を体験しました。
(2) 心臓カテーテルシュミレーターHEARTROID
講師 :循環器内科学 岡山慶太 助教 /  宮脇 大 医師
大阪大学の医師が研究開発し製品化されたHEARTROIDで心臓カテーテル手術を体験しました。
生徒たちは恐る恐るカテーテルを挿入します。上手く入ると造影剤に見立てた色水が血管を通り、歓声が上がりました。
(3) 拍動するiPS由来心筋細胞シート
講師:クオリプス株式会社(最先端再生医療学講座) 齋藤充弘
細胞シートについての講義を聞きその後ips細胞から作製した「動く心筋シート」を見せてもらいました。
世界で初めての心筋細胞シートが移植医療に新たな展開をもたらし多くの命が救われることでしょう。
(4) ブレイン・マシン・インターフェース 一脳で機器を操作一
講師:臨床神経医工学  平田雅之 教授
ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)とは人工知能の技術を用いて脳波を計測、脳信号の解読を行いロボットアームが動き、意思伝達装置の操作を可能にして障害のある患者さんをサポートします。ここではデモを見ることができました。
(5) スポーツメディカルサイエンス(スポーツ医科学)とは
講師:健康スポーツ科学  高畑裕美 助教 /  大学院生 花井達広 鵜野裕基
裏づけされた正しい知識でスポーツに接することが重要となります。
体験(1)Motion Capture  (モーションキャプチャー)
人間の技術をデータ化してコンピューターに取り込む技術。テニスラケットを振って体験しました。
体験(2)Power Plate  (パワープレート)
体幹を鍛えたり、ストレッチを行うことで身体能力を向上させる機器。この機器を体験する前後に長座体前屈測定をすると10cm以上伸びた生徒もいました。
挨拶&閉会(15:45〜15:50)   場所:CoMIT 1階 マルチメディアホール
見学会終了後、見学会で講師をして頂いた先生方と参加者で一緒に全体記念写真を撮りました。
説明会、講演会、見学会開催にあたり尽力いただきました先生方に参加者を代表してPTA高嶋会長から御礼の挨拶をして頂きました。
今回の公開講座では先端医療を間近で感じることができました。また全講座に共通するメッセージとして「何事にも好奇心、探究心を持って解明しようとする姿勢の大切さ」を学びました。
とても有意義な一日になりました。大阪大学の関係者の皆様、計画いただいた役員・スタッフのみなさま本当に有難うございました。
文責  PTA広報委員会
 
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