2005年1月26日(水) 04ko1-25  T実験13−身近な酸の中和滴定
 中和滴定により,身近な物質に含まれる酸の濃度を調べてみましょう。
 ところで,身近な水溶液で,酸性のものというと何を思い浮かべますか。食酢,レモン汁などがすぐに浮かびますね。
       
 今日は,食酢にはどれだけ酢酸が含まれているか,調べてみましょう。

実験13 身近な酸の中和滴定

<試料溶液の希釈>
1.食酢をメスフラスコに10.0m とり,蒸留水を加えて100m にする。
<試料溶液の濃度測定>
2.測定済みの水酸化ナトリウム水溶液NaOHをビュレットに入れる。
3.水酸化ナトリウム水溶液を流し出し,ビュレットの先端部まで水酸化ナトリウム水溶液で満たす。
4.ビュレット内の液面の目盛りを0.01m の単位まで正確に読む。
 準備ができました。いよいよ滴定です。
  

5.操作1で薄めた食酢を10.0ml コニカルビーカーに取り,フェノールフタレイン溶液を1〜2滴加えた後,回転子を入れる。
6.操作5のコニカルビーカーをスターラーにのせ,回転子で撹拌しながら水酸化ナトリウム水溶液を少しずつ滴下する。水溶液全体がかすかに赤色になれば滴下を止め,ビュレット内の溶液の液面の目盛りを読む。
7.操作4〜7をさらに3回行う。

 実験結果を整理しましょう。
  

1回目 2回目 3回目 4回目
滴定前の目盛り 0.13m 7.58m 15.03m 0.08m
滴定後の目盛り 7.58m 15.03m 22.46m 7.59m 
滴定に要した体積 7.45m 7.72m 7.43m 7.51m
 2回目だけはずれているので,それ以外の3回の平均を求めると7.46m になる。
 上の値は結果の一例です。それでは考察です。
  

1.10倍に薄めた食酢中の酸の濃度〔mol/ 〕は,
 使用した水酸化ナトリウム水溶液の濃度を0.0990mol/ とすると,
 1××10.0=1×0.0990×7.46
 =0.0739〔mol/
2.薄める前の食酢の酸の濃度〔mol/ 〕は,
 0.0739×10=0.739〔mol/
3.薄める前の食酢の濃度〔%〕は,
 食酢の密度を1.00g/cmとすると,
 酢酸CHCOOHのmol質量を60.0〔g/mol 〕とすると,
 60×0.718/(1.00×1000)×100=4.31〔%〕


 
食酢について,もう少し詳しく説明しましょう。
 ミツカンの食酢には,ラベルに酸度4.2%と明記されている。

  どうでしたか。4.1〜4.3%の値が出れば一応合格でしょう。
           
 今日の実験のポイントは,実験12と同様です。もう滴定には慣れたでしょうね。