2004年7月22日(木) 04ko1proof-05 課題実験2
今日は課題実験の続きです。4つの課題がありましたね。自分たちの課題を覚えていますか。念のために,どのような課題であったか確認しておきましょう。 |
課題I フラスコ内の空気の質量は,容器全体の質量に影響しないだろうか? 空気の質量をはかるには,どのようにすればよいだろうか? 課題II 水1滴の質量や体積はいくらだろうか? どのようにすれば,水1滴の質量や体積を正確に調べることができるだろうか? 課題III 水50cm3にアルコール50cm3を混ぜると,混合物の体積はいくらになるだろうか? アルコールの種類や割合を変えると,どうなるだろうか? 課題IV 卵の殻には,どの程度炭酸カルシウムが含まれているのだろうか? 炭酸カルシウムの割合を知るには,どのようにすればよいだろうか? |
各班が選んだ課題は,次の通りです。1班→ 課題III 水50cm3にアルコール50cm3を混ぜると,混合物の体積はいくらになるだろうか? アルコールの種類や割合を変えると,どうなるだろうか? ![]() 2班,4班,5班→ 課題I フラスコ内の空気の質量は,容器全体の質量に影響しないだろうか? 空気の質量をはかるには,どのようにすればよいだろうか? ![]() 3班→ 課題IV 卵の殻には,どの程度炭酸カルシウムが含まれているのだろうか? 炭酸カルシウムの割合を知るには,どのようにすればよいだろうか? ![]() 各班に与えるヒントは,次の通りです。 |
<ヒント> 1班→活栓付きメスシリンダー(10cm3)を使う。 2班,4班,5班→ナス型フラスコを使い,中の空気をアスピレーターか真空ポンプで抜く。または,水を加熱して空気を追い出す。 3班→発生した二酸化炭素に注目する必要はない。塩酸に溶ける殻の質量に注目する。 |
実験結果を予想しましょう。エタノールの場合,エタノール1分子に,水が3分子水素結合します。エタノールの密度は0.79g/cm3,水への溶解は無限大です。エタノールのモル質量は46g/mol,したがって,50cm3のエタノールの物質量は0.86molです。0.86molと水素結合する水は2.58molで,水のモル質量を18g/mol,密度を1.0g/cm3とすると,約46cm3です。すなわち,エタノール50cm3に水46cm3を混ぜると,体積が最小になるはずです。 空気の密度は,1気圧,30℃で1.165×10−3g/cm3です。すなわち1lで1.165gということになります。20℃では1.205×10−3g/cm3,10℃では1.247g/cm3です。 ある論文(長谷川 正,安間 貴,山崎 裕子,探究活動における実験の正確性,化学と教育,p.193,2003年51巻3号)では,赤卵殻中のHCl可溶部は,乳鉢を用いて細かく粉砕した場合,81〜96%であるとなっています。 |
<結果の予想> 1班→エタノール:水=50:46のときが体積が最小 2班,4班,5班→気温30℃,ナス型フラスコの容積が415cm3であれば,0.48gの質量が減少 3班→1.0gの卵の殻を十分な塩酸に溶かすと,0.5〜2.0g程度の不溶部が残る |
![]() どうでしたか。予想通りの結果になったでしょうか。ちなみに容積415cm3のナス型フラスコをアスピレーターで5分間吸引したところ,質量が0.44g減少しました。また,真空ポンプで5分間吸引したところ,質量が0.48g減少しました。真空ポンプで吸引すると,先ほどの予想と一致します。 ![]() 次回の授業は,8月25日(水)で,内容は研究発表会です。 次回までに,各班毎に発表レジュメを作成してください。レジュメの提出日は,8月23日(月)とします。印刷した後,冊子にしたいので,必ず提出日を守ってください。また,各自のレポートは8月25日(水)とします。 |