前回は,ボイルの法則とシャルルの法則を学びました。ボイルの法則は温度が一定のとき,シャルルの法則は圧力が一定のときという条件がつきましたね。ボイルの法則とシャルルの法則を1つにまとめることはできないのでしょうか。今日の学習内容は,次の通りです。 (1)気体の体積と圧力,温度 (2)気体定数 (3)状態方程式 (4)状態方程式と分子量 それでは,気体の体積と圧力,温度の3つのものについて考えてみましょう。 ![]() |
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アボガドロの法則を覚えていますね。同温・同圧で比較したとき,気体の体積はその中に含まれる気体の粒子数(いいかえると物質量)に比例するというものです。これを使って,ボイルシャルルの法則の比例定数k を求めてみましょう。標準状態における気体の体積は22.4l /molでしたね。標準状態とは,1013hPa,0℃です。![]() 実在気体のところでも述べますが,厳密にいうと標準状態における気体1molの体積は,すべて22.4l ではありません。
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もう一度,今までの話を整理しておきましょう。まず,ボイルの法則よりv=ka/p(T,nは一定,kaは定数)の関係がありますね。n は物質量です。そして,シャルルの法則よりv=kbT(p,n は一定,kbは定数)の関係があります。この2つの関係より,ボイルシャルルの法則を導くことができました。さらに,アボガドロの法則よりv=kcn(T,p は一定,kcは定数)の関係があります。これら気体の3つの法則をすべて1つにまとめると,どのようになるのでしょうか。気体の体積v は,物質量n と絶対温度T に比例し,圧力p に反比例することが分かります。![]() |
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モル質量M〔g/mol〕の気体の分子量は,モル質量の数値部分のM でしたね。したがって,気体の分子量を知るためには,モル質量がわかればよいのです。ここで,理想気体について説明しておきましょう。ボイルシャルルの法則は,実際の気体に適用すると多少ずれることがあります。この法則が厳密に成り立つと考えた気体を理想気体といいます。では,どうして実際の気体に適用するとずれるのでしょうか。実際の気体では,分子間力がはたらき,分子自身に体積があることが原因です。したがって,理想気体とは,分子間力がはたらかず,分子自身に体積がない仮想の気体ということになります。 理想気体の状態方程式を使うと,気体のモル質量を求めることができます。組成式と分子量から分子式が決定できましたね。 ![]() |
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分子量を調べる方法は,高校の化学でもいくつか紹介されています。上の式を使って分子量を求めるには,質量,温度,圧力,そして体積を測定すればよいことになります。それでは,今日の学習内容を確認しましょう。 1.ボイルの法則とシャルルの法則から,一定量の気体の体積は,(ア)に反比例し,(イ)に比例します。 2.1の関係を,何といいますか? 3.2の法則が厳密に成り立つと考えた気体を何といいますか? 4.83.1〔hPa・l /(mol・K〕は何という定数ですか? 5.4の定数の記号は何ですか? 6.3の状態方程式を示しなさい。 7.6の式を使うと分子量を求めることができます。モル質量はどのような式で与えられますか? |
答
1.ア:圧力,イ:絶対温度
2.ボイル・シャルルの法則
3.理想気体
4.気体定数
5.R
6.pv =nRT
7.M =wRT/(pv)