2007年11月8日(木) 07ko2-32 水溶液中のイオンの反応 水溶液中に,ある金属の陽イオンが溶けています。さて,そのイオンが何かを知るには,どうすればよいでしょうか。![]() 今日の学習内容は,次の通りです。 (1)塩化物イオン (2)硫化物イオン (3)水酸化物イオン (4)炭酸イオンと硫酸イオン 塩化物イオンからはじめましょう。多くの塩化物は水によく溶けます。
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硫化物の沈殿は,酸性で沈殿するものと,中性・塩基性で沈殿するものとに分類することができます。酸性で沈殿する硫化物は,比較的溶解度が小さいものです。ですから,硫化物イオンS2−の濃度が小さくても,沈殿が生じます。逆に,中性・塩基性で沈殿する硫化物は,比較的溶解度の大きいものです。したがって,硫化物イオンの濃度が大きくならないと沈殿が生じないと考えることができますね。詳しくは,化学IIの化学平衡のところで学習します。もう一つ,硫化物で忘れてはいけないことは色です。黒色が多いですから,黒色以外の硫化物を覚えておきましょう。たとえば硫化亜鉛ZnSなどです。 ![]() |
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水酸化物の中には,両性水酸化物がありましたね。酸とも反応するし,塩基とも反応します。すなわち,過剰の水酸化物イオンの存在下では錯イオンになって溶けてしまいます。![]() また,水酸化亜鉛(II)Zn(OH)2,水酸化銅(II)Cu(OH)2,酸化銀Ag2Oはアンモニアと反応して,アンモニアの錯イオンになることも覚えておいてください。 |
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アルカリ土類金属の炭酸塩は,どれも水には溶けません。炭酸カルシウムCaCO3は石灰石,大理石,貝殻や卵の殻の主成分です。 ![]() また,アルカリ土類金属の硫酸塩は,水に溶けにくいですね。ところが,同じ2族元素でもMgSO4は水によく溶けるのです。硫酸カルシウムCaSO4は壁の塗装,陶磁器の型,塑像やギブスに用いられています。 ![]() 硫酸バリウムBaSO4は水に溶けにくく,X線の吸収能が大きいため,胃などの検査に使われています。 鉛の化合物は,硝酸鉛(II)Pb(NO3)2や酢酸鉛(II)Pb(CH3COO)2以外は水に溶けにくいですね。 |
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以上の方法を使うと,水溶液中の金属イオンを調べることができます。それでは,今日の学習内容の確認です。
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答
1.AgCl,PbCl2
2.MnS,NiS,ZnS,FeS
3.Al(OH)3,Zn(OH)2,Pb(OH)2
4.アルカリ土類の水酸化物は水に溶け,強塩基性であるが,水酸化マグネシウムは水に溶けにくい。
5.アルカリ土類金属の硫酸塩は,水に溶けにくいが,MgSO4は水によく溶ける。
6.溶けにくい