平成28年度 近畿国立大学附属学校連盟近畿国立大学附属学校園PTA連合会
実践活動協議会

日  時:平成28年5月29日(日) 10:00〜16:30

会  場:大阪教育大学附属池田小学校

当番校:大阪教育大学附属学校 池田地区

テーマ:「未来の子ども達に向けて〜『できる』安全の取組みを創造する〜」

中学・高校分科会テーマ:「Safety Promotion〜安全を実現する〜」

近畿の国立大学附属学校園(37校園)の先生、PTA関係者約250人が集まり、上記テーマに基づいた学習や意見交換を行いました。


◆第1部 全体会・講演(10:00〜12:50)
  演 題:「私たちが伝えたいこと」  
    大阪教育大学附属池田小学校 保護者 戸塚 伸夫様、 戸塚 正子様

 15年前に、附属池田小学校で起きた痛ましい事件でお子様を亡くされた戸塚様より、当時の経過や状況について詳しいお話がありました。事件が起きた背景にある課題、それに対する思いを語ってくださいました。事件・事故を察知する洞察力や状況に応じた対応が大切であり、それは災害時にも同様であること、安全は学校だけでなくPTA(親)の課題でもあり、それぞれの状況で適したやり方を考えて欲しいとのことでした。
 また、奥様はお子様への思いを話して下さいました。小学校に入学してわずか43日で子供を失った悲しみ、子供を守れなかった自分を責める気持ち。しかしそんな中でも周囲の人や先生の「人に寄り添う、心にふれあう」行動に救われたこと、安心安全な学校生活は約束されたものではなく、保護者と学校が、大切な命を預け、預かっている事を自覚した適切な行動により実現するとのお考えを述べられました。
 つらかったことを思い出してまで、事件の重大性を伝え、再発を防ぐために、各自で何ができるかを考えて欲しいというお気持ちに、頭の下がる思いでした。


◆校内見学・昼食・分科会 (12:50〜15:00)

 いくつかの班に分かれて行われた校内見学では、「祈りと誓いの塔」に花を手向け、手を合わせました。廊下や屋外からも見通しの良い教室の構造、通路各所に配置された教職員の机、防犯カメラや非常ベルの集中管理など、学校安全に対する先進的な取り組みの一端を知り、素早い状況把握と対応に配慮されていることが分かりました。しかし午前中の講演を思い出し、このような設備があるから必ずしも安全ということではない、普段の行動や考え方などで継続して安全に近づく努力が必要である、ということを感じました。
 その後、6名程度のグループに分かれて、昼食をいただきながら子供の安全に関して気になる課題をあげ、解決策を話し合いました。
 ・登下校中の安全に関すること(災害発生時、深夜の帰宅、不審者)
 ・交通マナーに関すること(自転車、電車や駅)
 ・SNSやネット上でのマナーや犯罪に関すること
 ・クラブやスポーツ時の救急に関すること
 興味深いことに、課題だと考える項目は高校分科会の多くの班で同じものが出てきており、各課題の緊急性、重大性の順番も共通していました。


◆第2部 全体会(15:20〜16:30)


 附属池田中学校吹奏楽部の心地よい演奏でリラックスさせてもらった後、幼稚園、小、中、高など分科会の代表が、協議した内容を報告されました。低学年では大人(保護者、地域)の見守る目のあり方について議論がありました。一方、高学年では行動範囲が広がるため、自分自身で対応できる力をつける必要性があるという意見も出たようです。それぞれの報告を聞き、気づいたこと、学んだことを共有しました。
 最後に、次年度当番校の京都教育大学附属桃山学校園の役員の方から挨拶があり、充実した一日を終了しました。


 
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