研究開発課題

科学知識に基づく議論と体験を通して,現代科学を担う科学者や技術者育成のためのカリキュラム・教材・教授方法の開発研究

研究の概要

(1) 現状の分析と研究の仮説

−現状の分析−

・TIMSS2007よりみえる理科離れ,思考離れや思考停止の状態にある。
・科学的思考の楽しさを経験する機会がない。
・日常の機械や道具のブラックボックス化により,学ぶ意義が実感できない。
・科学技術の発展に伴い生じている倫理的問題,科学技術の社会的効果や倫理的側面を視野に,リスクマネージメントの能力が求められている。

−研究の仮説−

・生徒が主体的に取り組み,科学的思考の楽しさを感じることができる場の設定
・最先端の科学技術と学習内容の関連性を認識させる場の設定。
・科学と社会のつながりを認識させ,幅広い視野を形成する場の設定。
 以上の場を設定したカリキュラムの構築が必要である。

(2) 研究内容・方法・検証

・少人数のグループによる課題解決型の探究活動を行う。
・探究活動を3段階(プルーフI・II・III)で設定する。
プルーフI:身近なものをテーマに,ものづくりを取り入れた課題を設定し,互いに議論しながらチームとして解決にあたる。その過程で,科学的な手法   を習得させ、科学的思考の楽しさを感じさせる。
プルーフII:プルーフIから見いだした課題を設定し,研究者や技術者の助言を得ながら,チームとして解決にあたる。このチームは異年齢で構成することで,より主体的に取り組めることを期待する。
プルーフIII:さらにプルーフIIで見いだした課題に対して,研究機関の設備と研究者からの指導により,問題解決にあたる。
・「生命」や「環境」をテーマとして, 複雑に関連している具体的な場面において,課題を設定し,解決する。生徒が互いに議論することで,社会的,倫理的側面からの視点を習得できることを期待する。
・国際性を養うことを目的に,海外の先端科学の研究室を訪問し,研究者から指導を受けると共に,現地高校生と交流を行う(サイエンスアドベンチャー)。
・これらの検証は,金沢工業大学が開発した目標指向を測定するアクロノール・プログラムを高校生向きに改良した評価方法を用いて行う。
・平成21年度においては,プルーフコースの生徒を対象に,プルーフIの実施,
 「生命論」・「環境論」の3年生希望者での先行実施,次年度以降の準備,評価方法の開発を行う。

(3) 必要となる教育課程の特例等

 情報(2単位)をプルーフI・IIに移行する。

その他

プルーフは1995年から文部省の指定を受け,現在も実践研究を行っている。
・生命,環境をテーマにした「生命論」,「環境論」は継続的にSPPの指定を受け,リスクマネージメント能力育成を目指して現在も実施している。
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